『新星座巡礼』 野尻抱影 (中公文庫) (後編) [野尻抱影]

 昨日に引き続き、『新星座巡礼』を読んでいます。 今日はしし座流星群が見えるかもしれないので、どっぷりと星の世界に浸りながら観測時間を迎えるためです。
 この流星群については、この『新星座巡礼』の中にも書かれていて、第一章の「星座四季」の中で、「秋の星空」に副題を設けて語られています。
 「獅子座流星群(Leonids)」という1ページほどの短い項なのですが、数十年前の星空の記述を読んでも、今と変わらない時間帯で観測されていたようです。なんだか宇宙の時間の壮大さを感じてしまいます。
 ほかに面白いのは、サウスカロライナの農場で、あまりの壮観に何百人という人が恐怖を覚えて泣きじゃくったという逸話です。地上の人間の星との関わり方のほうは、それなりに変化しているんだなぁと考えたりもできて、面白いです。

 図書館を出て寒空を見上げると、真っ暗な夜空に、大小の星が昇っていて、遠くには街の明かりがぼぉっと光っていて、あぁ寒いな、でも気持ちのいい空気だなぁ・・・というのが、私の学生時代の心象風景の1つなのですが、なんとなく、宇宙とか時空とかいうことに思いを膨らましていると、その時の自分が、実は今、ちょっと隣の空間では今の自分と同時に存在していて、記憶の中と同じように空を見上げて冷たい夜気を吸っていてもおかしくないかも・・・というような気分になってきます。

 そんな風に空想に耽ってから、ふと、「星を見上げて無限の可能性を思う人々って、昔からたくさん居たんだろうな」と思うと、「宇宙ってすごい、星って素敵」というような言葉にしかまとめられなくなってきます。昔から繰り返されていることって、つまりはそういうことなのかもしれませんね。
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whitenote

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