『映画をめぐる冒険』 村上春樹&川本三郎 (講談社) [村上春樹&川本三郎]
久々に実家に帰ったので、持ちきれずに置いていった本達を眺めていて、そんなに気合をいれずにさらりと読める本はないものかと思い、『映画をめぐる冒険』を手に取りました。
確かどこかの古書店で購入したものだったと思いますが、日焼けしつつも丁寧に扱われてきた折れ目のない姿とシンプルな装丁が、「24年間まじめにやってきました」という感じのくたびれ方をしていて(昭和60年に発行されていました)、ますます大切にして差し上げなければ・・・と、ご老体に接するような気分にさせられます。
とはいっても、中身は全然かしこまったところのない、楽しい本なのですが。
本の内容は、1926年から1984年までの、主にアメリカの映画から、作家の村上春樹さんと評論家の川本三郎さんが、264本をセレクトして紹介されている本で、各作品へのコメントは10行前後と短く、本当にさらりと読めるものになっています。
純粋に映画のカタログ的な感覚で読んでももちろん面白いのですが、特に80年代の辺りになると、発刊当時の映画について同時代の方々が語っているので、そこのところのライブ感というか、独特の盛り上がった雰囲気が今読むとまた面白いなと思います。
レンタルして観て以来、お気に入りになっている『アマデウス』が褒められていたのがちょっと嬉しかったり、自分の生まれ年の映画を見て「あれが・・・」と意外に思ったり、10分くらいで軽く済ます予定でしたが、結構時間をかけて読んでしまいました。でも、こういう風に、「予定外に長く読んじゃった」ときって、ほんのり幸せを感じたりするんですよね。
このお二人の共同のお仕事というのはどうやらこの先目にする可能性はちょっとあまりないようですが、そういったこととは関係なく、本は本としてちゃんと務めを果たし続けているんだなあ、と思いました。
伸び伸びしたコメントに溢れた楽しい本です。
確かどこかの古書店で購入したものだったと思いますが、日焼けしつつも丁寧に扱われてきた折れ目のない姿とシンプルな装丁が、「24年間まじめにやってきました」という感じのくたびれ方をしていて(昭和60年に発行されていました)、ますます大切にして差し上げなければ・・・と、ご老体に接するような気分にさせられます。
とはいっても、中身は全然かしこまったところのない、楽しい本なのですが。
本の内容は、1926年から1984年までの、主にアメリカの映画から、作家の村上春樹さんと評論家の川本三郎さんが、264本をセレクトして紹介されている本で、各作品へのコメントは10行前後と短く、本当にさらりと読めるものになっています。
純粋に映画のカタログ的な感覚で読んでももちろん面白いのですが、特に80年代の辺りになると、発刊当時の映画について同時代の方々が語っているので、そこのところのライブ感というか、独特の盛り上がった雰囲気が今読むとまた面白いなと思います。
レンタルして観て以来、お気に入りになっている『アマデウス』が褒められていたのがちょっと嬉しかったり、自分の生まれ年の映画を見て「あれが・・・」と意外に思ったり、10分くらいで軽く済ます予定でしたが、結構時間をかけて読んでしまいました。でも、こういう風に、「予定外に長く読んじゃった」ときって、ほんのり幸せを感じたりするんですよね。
このお二人の共同のお仕事というのはどうやらこの先目にする可能性はちょっとあまりないようですが、そういったこととは関係なく、本は本としてちゃんと務めを果たし続けているんだなあ、と思いました。
伸び伸びしたコメントに溢れた楽しい本です。
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