『旅をする木』 星野道夫 (文春文庫) [星野道夫]
高校時代、学校の近くの伊勢丹に、ネイチャー・カンパニーというお店が入っていて、そこで星野道夫さんの撮られたシロクマやアザラシのポストカードを時折購入していました。もうそのお店はなくなってしまって、最近はポストカードをゆっくり見つめたりすることも減ってしまったけれど、この『旅をする木』を書店で見かけて、星野さんのお名前を見つけたとき、なんとなくその頃の気持ちを思い出しました。行ったことのない遠い場所に思いをはせているときの透明で静かな気分・・・のようなものです。
当時は写真を撮っている方のことは特に気に留めなかったのだけれど、この本をめくっていると、あの頃、遠いアラスカの地で、こんな風に色々な感情を経験しながら、自然と接していた人が居たんだなと思い、距離や時間を超えた空間の存在を感じてしまいます。
とても静かな場所に降りていける本です。
当時は写真を撮っている方のことは特に気に留めなかったのだけれど、この本をめくっていると、あの頃、遠いアラスカの地で、こんな風に色々な感情を経験しながら、自然と接していた人が居たんだなと思い、距離や時間を超えた空間の存在を感じてしまいます。
とても静かな場所に降りていける本です。
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